太陽7話 マシュマロの笑顔

○○「シュニー君……」

シュニー君は少しムッとしたように頬を膨らませ、私を見据えた。

(シュニー君、なんだか怒っているように見えるのは……気のせいかな?)

シュニー「ここで何してるの?」

シュニー君は私から店主さんへ視線を移す。

○○「実は…―」

お菓子屋の店主「キミもどうかな? 少し珍しいスイーツなんだ!」

シュニー「珍しい?」

○○「そうなんです。今、シュニー君を呼びに行こうと思って」

シュニー「そう……だったんだ」

(あれ?)

シュニー君の頬がみるみるうちに赤くなっていく。

シュニー「そっか、それならいいんだ……」

○○「どうしたんですか?」

シュニー「いや、なんでもないよ! それより、そこのお前、少し珍しいスイーツって?」

お菓子屋の店主「はい、どうぞ!」

店主さんが差し出したのは、マシュマロだった。

シュニー「なんだ。ただのマシュマロだね」

お菓子屋の店主「それがただのマシュマロじゃないんだよ! キミ、これにつけてみな!」

シュニー「これ?」

(なんだろう……?)

店主さんは、テーブルを引き寄せる。

その上には小ぶりの鍋が置かれ、湯気が甘い香りと共に立ち上っていた。

シュニー「甘い香りがする……」

シュニー君と二人で、鍋の中をのぞく。

○○「ホワイトチョコ?」

お菓子屋の店主「正解! これにマシュマロを付けて食べてみな!」

○○「シュニー君、食べてみましょう」

シュニー「そうだな」

マシュマロを串に刺して、鍋の白いチョコソースをたっぷりと絡める。

温かいソースに、マシュマロがほんのりと溶け、形を崩した。

○○「いただきます」

冷ましながら、マシュマロを口に入れた。

シュニー「!」

口の中にいれた瞬間、マシュマロがふわりと溶けた。

温かくて濃厚なチョコレートの味がそれと合わさり、口いっぱいにまろやかに広がっていく。

○○「おいしい……!」

シュニー「そうだな!」

シュニー君が目をキラキラさせてうなった。

シュニー「これだ! 見つけたぞ! ○○!」

○○「え……?」

(今、名前で私のことを呼んだ……?)

シュニー「これをお土産にしよう! ○○、いいもの見つけたな!」

○○「は、はい……! ありがとうございます……」

私の驚きに気づいていないのか、シュニー君は嬉しそうに笑った。

その笑顔は、今まで見たこともないほど輝いていた…―。

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