太陽最終話 夢の王子様

セフィルさんの腕の中・・・・ー。

そっと瞳を開けると、窓の外からダンスの音楽が聴こえてくる。

(あのワルツ・・・・外はまだ、お祭りなんだ)

ぼんやりとそんなことを思っていると、窓際に軽く腰掛けたセフィルさんが私の腰元を引き寄せた。

セフィル「この曲がお好きですか?」

○○「はい・・・・セフィルさんと踊っているような気持ちになります。 私、セフィルさんといると、自分が物語の中のお姫様になったような気持ちになるんですよ」

にっこりと笑いかけると、セフィルさんが少し困ったように笑う。

セフィル「物語の中・・・・ですか」

○○「はい。もう、思い描いていた通りの王子様という感じで。 まるで、夢の中にいるみたいな気持ちになります」

セフィル「それは・・・・私が皆の望むような王子でいようとしたからでしょう。 一つのかげりもないような・・・・」

○○「いえ。 物語の中の王子様だって、みんな悩んだり、苦しんだりしています。 それでもお姫様と国民を守ってくれるのが、私の思う物語の中の王子様ですよ」

にっこりと笑いかけると、セフィルさんの私を抱く手に力が入る。

そっと私の額にキスを落とし、私を膝の上に抱き上げた。

セフィル「あなたの言葉は・・・・いつも私を幸せにする。 あなたさえいてくれれば、私は世界一の幸せ者でいられると思うのです。 この曲が終わっても・・・・傍にいてくれますか」

その言葉に、私はかすかにうなずき返す。

するとセフィルさんは私の顎を指で上向かせて・・・・

セフィル「○○・・・・」

そっと私の唇を奪った・・・・

唇を舌が割り、髪を指がゆっくりと撫でる。

(まだ、心の準備が・・・・)

抗おうと手を伸ばすと、その手はセフィルさんの長い指に黙らされてしまった。

(どうしてもこの人に逆らえない)

私の手が力を失うと、セフィルさんの指が私の首筋を辿る。

○○「ん・・・・っ」

思わず漏れてでた声を恥じる暇も与えられず、

私は深いキスの中に溺れていった。

セフィル「どこにも行かないと約束してください。 そうでないと、私は・・・・」

答えることができずにいると、胸元のリボンが解かれて行く。

○○「セフィルさん・・・・っ」

胸元を両手で押さえるも、その手にキスが落とされると、

私の指先は素直にセフィルさんに従ってしまう。

(どうして、逆らえないの・・・・)

セフィル「誰にも渡したくない」

優雅な指先が私の服を奪い去っていき、

私の素肌は、輝く星々の下あらわになった。

○○「・・・・っ」

恥じらいから背を向けると、セフィルさんの指が私の髪を上げ、その唇が首筋に落とされる。

セフィル「あなたを・・・・愛しています」

その言葉は、私の胸の奥深くに響き・・・・

私は自分の身体を覆っていた固い緊張が、抜け落ちていくことを感じた・・・・

セフィル「○○・・・・」

セフィルさんはこの上なく優しく、私のまぶたに唇を落とす。

その唇の暖かさを感じながら、私は、ふわりと抱き上げられたことを感じた。

○○「セフィルさん・・・・?」

背中にベッドの柔らかさを感じ、私は瞳を開ける。

宝物のように私を見つめるセフィルさんの瞳が、私の心を甘く波立たせた。

セフィル「ずっと、傍に・・・・」

背筋にそっと唇が落とされる。

○○「セフィル・・・・さん・・・・」

膝がそっと押し広げられ、セフィルさんの指先が優しく私の太ももを撫で上げていく。

やがて私は瞳を閉じて・・・・

(大好き・・・・)

純白の羽を持つ、誰よりも優しい人をそっと抱きしめる。

空に瞬く星々だけが、私達を見つめていた・・・・ー。

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