太陽5話 王家の証を手に

(まぶしい……)

扉の間から、青白い光が漏れ出している…-。

光に目が慣れると、そこには一輪の花が咲いていた。

(青い…ユリみたい……)

まるで光を放っているように見えるその花の真上から、まばゆい陽の光が注いでいる。

ロルフ「これは……お城の花です」

ロルフ君が、花に歩み寄っていった。

〇〇「お城の?」

ロルフ「はい…王家の紋章にもなっている……この国にしか咲かない花です。 どこに咲いているかは、王位継承者にしか知らされないって……」

〇〇「王家の証……王位継承者の証……」

ロルフ君が、慈しむように、そっとその花に触れる。

〇〇「見つけたね、ロルフ君」

ロルフ「はい……」

ロルフ君が輝くような笑顔を見せる。

ふと、その奥に光の隙間を見つけた。

〇〇「ロルフ君…あれってもしかして……」

(出口……?)

どれくらいの間、洞窟の中にいたのか……

外を出ると、空はもうすっかり茜色に染まっていた。

ロルフ「きれい……」

〇〇「見つけられてよかったね」

ロルフ「はい、〇〇ちゃんのおかげです」

ロルフ君が顔いっぱいに笑顔を浮かべる。

城までの帰り道、夕日が私達の影を優しく染めていた。

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