太陽5話 夕暮れの光

翌日…-。

昨日のことを思い、レイスさんに気を使わせないように……と、私は一人部屋で過ごしていた。

レイス「いい?」

夕暮れの光が溢れるお部屋に、レイスさんの笑顔が覗く。

レイス「今、仕上げてきたんだ。昨日は嫌なものを見せてしまったから」

レイスさんの手には、あの、きらきらと輝く木漏れ日の絵が乗っていた。

(大変な時なのに、私のことを気遣ってくれたんだ……)

何よりもその気持ちが嬉しくて、私は彼に笑い返す。

彼が絵を壁にかけてくれた、その時…-。

レイスの兄「姫君。一緒にいらしていただきたい」

突然に、レイスさんのお兄様がお部屋に入ってきた。

〇〇「あの……?」

レイスの兄「ご無礼をお許しください。されど我が国は今、世継ぎを決める大事な時期。 トロイメアの姫君たる貴女がレイスと一緒にいると、家臣の心が騒ぎます。 しばらく、王位継承権第一位の私の元にいらしていただきたい」

そう言って、レイスさんのお兄様は、私の手を取り部屋を出てしまう。

〇〇「レイスさん……!」

お兄様に手を引かれながら、私は何度も後ろを振り返った…-。

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