太陽6話 選択権

スペルヴィア「モデル本人にも、一着ずつ服を選ばせるわ! テーマは星で、あとは自由。楽しそうじゃない?」

スペルヴィアさんの笑顔に、私は深く頷く。

〇〇「はい、素敵だと思います!」

スペルヴィア「星って言われて浮かべるイメージは人それぞれだろうし……。 個性のある星が集まって、一つの星空になる……楽しそうでしょ?」

心躍る様子でそう言ったスペルヴィアさんの表情が、わずかに曇る。

スペルヴィア「でも……ワタシの服はどうしようかしら?」

〇〇「スペルヴィアさんの服、ですか?」

スペルヴィア「ワタシが選んだら、ただ完璧すぎるだけだし」

漆黒の髪を手でさらりと梳くその姿は、スペルヴィアさんだから様になる。

(そっか、じゃあ他の誰かに選んでもらうとか……?)

スペルヴィア「そうだ、アンタに選んでもらおうかしら」

〇〇「え!?」

スペルヴィア「決まり」

〇〇「あの、でも私じゃ…―」

スペルヴィアさんは私の肩を抱き、ガラス張りのショップを指さす。

スペルヴィア「アンタに選んでほしいの」

〇〇「……」

スペルヴィア「なんだか、楽しくなってきた」

すぐ傍でにこりと微笑む彼に、私は何も言えず……

私達は、たくさんの服や小物が並ぶ華やかな店に足を踏み入れた…-。

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