太陽7話 胸の高鳴り

建国際式前日の朝…-。

(だいぶ叱られなくなってきた)

(今日は何を教えていただけるんだろう)

私は、レッスンを楽しみにするようになっていた。

軽い足取りでレッスン会場に向かっていると、優雅なドレスに身を包んだ貴婦人たちに話しかけられる。

貴婦人1「ごきげんよう、○○姫様」

(確か、歓迎パーティーで隣国のお姫様と紹介されてた人達だ)

○○「ご……ごきげんよう」

唇から出る言葉が、少しこそばゆい。

貴婦人2「その後お加減いかがですか?」

(そうだ……私、パーティーで倒れてしまったんだった)

○○「おかげさまでもう……ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした」

貴婦人2「そんな。それにしても、ジョシュア様にあんな風に抱き上げられるなんて、羨ましいですわ」

○○「抱き上げ……られる?」

貴婦人1「ええ。倒れられた○○姫様を、ジョシュア様が」

(し、知らなかった……!)

貴婦人3「礼儀正しくて、取り乱すことのないジョシュア様があんなに慌てられて……驚きましたわ」

(そうだったんだ)

頬が染まっていくことを感じる。

ジョシュア「○○」

レッスン会場に向かうジョシュアさんが通りかかり、私はとっさにまつ毛を伏せた。

(なんだろう、胸が……)

聞き慣れたはずのジョシュアさんが私を呼ぶ声に、胸が大きく跳ねる。

貴婦人1「○○……?」

女性達の目が、いっせいに私を見据えた。

(何だろう……にらまれているような)

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