太陽6話 ポケットの中で繋いだ手

仲間達とバーで別れた後、王宮へ向かう帰り道…-。

真夜中を過ぎ、人通りもまばらになっていた。

リカ「なあ……お前、寒くねえの?」

〇〇「はい、ホットショコラで温まりましたから」

リカ「ふうん……俺は寒いんだけど」

〇〇「え? あっ……」

リカさんが私の手を取り、強引に自分のポケットへ引き入れた。

リカ「あっためてよ」

(リカさん……)

高鳴る胸を意識しながら、石畳を踏みしめていると……

リカ「もうすぐ新年か……」

裏通りを歩きながら、リカさんがぽつぽつと話し始めた。

リカ「親父もまだ元気なんだからさ……焦って俺にバトンタッチしなくてもいいのにな」

(え……?)

リカ「もし、親父が弱気になってるんだとしたら……」

リカさんの言葉に驚き、はっと顔を上げる。

〇〇「もしかして、そのことが気になってたんですか?」

リカ「まあな……」

繋いだ手から、言葉にできないリカさんの寂しさが伝わってくるようだった…-。

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