太陽7話 ミステリーの生まれるところ

グレアム君は、私の要望通り、彼の書斎へと案内してくれた。

〇〇「わあ……素敵」

部屋にはアンティークの砂時計や、一風変わった小物などが趣味よく並べられており、机や椅子も特別なもののようだった。

グレアム「仕事をする部屋だから、自分の好きなものだけを集めているんだ。 一見、統一性がないように見えるかもしれないけど、実は一貫している。 俺の趣味でね」

グレアム君は、得意げに部屋の説明をしてくれる。

(良かった。少し明るくなってくれた……)

嬉しく思いながら、グレアム君の話を聞いていると……

グレアム「ん……」

急に、グレアム君が頭を押さえて目を閉じた。

〇〇「グレアム君?」

グレアム「ああ……ごめん、何でもない。ちょっと頭が痛かっただけだから」

〇〇「頭が……? もしかして、体調が悪いんですか……?」

その時、先ほどからグレアム君の顔が赤いことを思い出す・

〇〇「グレアム君。ちょっと失礼しますね」

グレアム「……っ、だ、大丈夫だって。これぐれい……」

誤魔化そうとするグレアム君の額に、手を当てた。

すると……

〇〇「……! グレアム君、すごく熱い……。 と、とりあえず、座りましょう?」

グレアム「……」

本格的に体がきつくなってきたのか、素直に言うことを聞いてくれるグレアム君と、打ち合わせ用のソファに、並んで腰を下ろす。

〇〇「いつから具合が……?」

グレアム「……昨日から、ちょっと風邪気味で」

〇〇「それなのに、あんなこと……」

(歓迎してくれたのは、すごく嬉しかったけど……)

グレアム君の体調が心配で、今度は私が曇り顔になってしまう。

グレアム「仕方ないよ……お祖父様が、やりたいって言い出したから。 あの人、一度言い出したら聞かないんだ。それに……」

〇〇「それに……?」

グレアム「い、いや、何でもない」

(何だろう、気になる……)

(でも、具合が悪い時に問い詰めるのも、よくないし……)

そうしている間にも、グレアム君の顔はどんどん赤味を増していく。

〇〇「グレアム君、もう休んだ方がいいんじゃないですか? ベッドに横になって……」

グレアム「でも……せっかくお前が来てるんだし。 もう少しだけ……」

グレアム君が、熱っぽい瞳で懇願してきて……

その表情にドキドキした私は、つい、こくりと頷いてしまった…-。

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