太陽SS お前が火をつけた

城の廊下で星を眺めていた○○に、王子として生きると誓った後…―。

ディオン「さて、真面目なところを見られたからな。ここからはいつもの俺に戻ろう」

○○「えっ?」

(馬鹿だな、驚くのはまだ早いぞ。 なぜなら……)

悪戯心を胸に秘めながら、俺は言葉を紡ぐ。

ディオン「お前、今が夜だってわかってるのか? 俺と二人でいて、大丈夫だと思ってるのか?」

○○「そ、そんな……」

うろたえる○○に、俺はゆっくりと近づいた。

そして彼女の首の後ろに手を回し、こちらへ引き寄せて口を開く。

ディオン「大丈夫なわけないだろ」

(しかも、こんなふうに可愛い反応までされたら火をつけるだけだって……わかっててやってるのか?)

○○「ディオンさん……」

俺の名前をつぶやく唇を、そっと指でなぞる。

そして、彼女をじっと見据えると……

ディオン「お前が俺をこうさせたんだ……責任取れよ。 ……好きだ」

壁際へと○○を追い詰めた後、低い声で囁く。

ディオン「返事は……?」

(……いや。そんなもの、聞くまでもないな)

○○「……っ」

○○の返事を待つことなく、俺は奪うように唇を重ねる。

すると…―。

(今のは……)

されるがままだった彼女が、肩を抱き返してくる。

その健気な姿に、俺の胸は大きく高鳴った。

(……全く、お前は本当に可愛い女だな。 だが、俺にそんなことをして無事で済むと思うなよ……?)

○○の唇に舌を割り入れ、激しく口づける。

そうして少しの間、甘い感覚を楽しんでいたその時……

ディオン「……○○?」

ぐったりとしている彼女に声をかけるものの、返事がない。

ディオン「○○!おい、○○! しまった、やりすぎたか……」

気を失ってしまった○○を、そっと抱きかかえる。

(……悪いな。少し急ぎすぎた。 次からは、もう少しゆっくり進めるように気をつけるよ)

俺は少しの罪悪感を胸に、彼女を自室へと運ぶ。

……

○○を自室のベッドに寝かせてから、しばらく…―。

(この分なら、続けても大丈夫そうだな)

目を覚ました○○の様子をうかがった後、俺は彼女へと静かに顔を寄せる。

ディオン「今夜は……帰さないから」

○○のまぶたに優しく口づけながら、ブラウスのリボンにそっと手をかけた。

すると、少しずつ彼女の肌があらわになって…―。

(綺麗だな……。 こんなにも魅力的な女は初めてだ)

○○「や……っ」

○○はあらわになった肌を覆い隠そうとする。

俺はその両手にキスを落として、優しく阻んだ。

ディオン「……綺麗だ」

○○「あ……っ」

○○の胸に唇で触れたその瞬間、部屋に甘い声が響く。

その様子に気を良くした俺は、彼女を怖がらせないように優しく押し倒し……

ディオン「愛してる……」

○○を見下ろしながら、嘘偽りのない自分の気持ちをまっすぐにぶつけた。

だが……

(その目は……やはり、そう簡単には信用できないか。 当然だな。今まで散々疑われるようなことをしてきたのだから。 それなら……)

俺は彼女を安心させるように笑みを浮かべ、耳元にそっと唇を寄せた。

ディオン「愛してる……お前だけだ」

○○に囁きかけた後、想いのすべてを込めながら優しく唇を重ねる。

ディオン「○○……愛してる」

○○「ディオンさん……」

溢れる愛しさを伝えるように、俺は彼女の全身にキスを落とす。

すると、彼女の口から少しずつ甘い吐息がこぼれ出した。

ディオン「……伝わったか?」

苦しげに息を吐く○○に、少し意地悪く微笑む。

すると彼女は、どこか拗ねたような瞳で俺を見つめ……

○○「まだ、わからないです。 だから……教えてください。もっと、たくさん……」

○○は俺の体に腕を回し、強く抱きしめてくる。

よく見ると、その耳や頬は今までにないほど上気していて……

ディオン「馬鹿だな。こんな時間に二人きりだっていうのに。 そんなふうに可愛い姿を見せられたら、止められなくなるだろ?」

○○「……っ」

○○は無言のまま、俺を抱く腕に力を込める。

その姿に、身も心も煽られてしまった俺は……

ディオン「……また気を失っても知らないからな。覚悟しろよ?」

○○を、力強く抱きしめ返す。

そうしてそのまま夜が明けるまで、彼女の心と体に愛を伝え続けたのだった…―。

おわり。

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