太陽7話 大切な人と

立ち並ぶお店のショーウィンドウは、クリスマスの飾りつけで華やかに彩られている。

たくさんの人達で賑わう街を歩きながら、ふとコロレさんが顔を上げた。

コロレ「あのね……クリスマス、〇〇さんとどう過ごそうかいろいろ考えたんだけど。 ホームパーティをしたいなって思って」

〇〇「ホームパーティ、ですか?」

思いがけない提案に、私は立ち止まってコロレさんを見上げる。

コロレ「うん。ほら、〇〇さんが言ってた、大切な人とのんびり過ごすっていうやつ。 その方が僕に合ってる気がするし、貴方とゆっくりしたいから……」

コロレさんの顔は、耳まで赤く染まっている。

コロレ「〇〇さんと出かけたり、一緒にお菓子を作ったことはあったけど。 部屋でただゆったり過ごしたことはなかったから……駄目かな?」

(コロレさんと、ゆっくり過ごす……)

〇〇「駄目じゃないです! ホームパーティ、楽しそうですね」

勢いよくそう言ってしまったことに恥ずかしくなり、顔を伏せる。

コロレさんは私の顔にそっと指をあてると、上に向かせた。

〇〇「っ……!」

コロレ「よかった……じゃあ、これからパーティの準備しなきゃ。まずは買い物だね」

優しく触れていた指先が、ゆっくりと離れていく。

触れられた箇所がじわりと熱を持つのを感じながら、私は頷いた…-。

……

私達はかわいらしい雑貨屋さんを見つけて入ってみると……

たくさんのオーナメントが飾られた店内は、まるで宝石箱を覗いたようにきらきらと輝いている。

コロレ「ちょうどよかった。これを買いたかったんだ。 ツリー用の木は用意したんだけど、オーナメントはいろんなものを飾りたいなって思って」

靴下やキャンディー、金色のりんご……コロレさんは手に取っては楽しそうに瞳を輝かせる。

コロレ「あ! これどうかな? とってもかわいいよ」

コロレさんが差し出したのは、女の子の絵が描かれたオーナメントだった。

〇〇「本当ですね、かわいい」

コロレ「なんだかちょっと、〇〇さんに似てるね」

〇〇「え?」

コロレ「あ、向こうの棚にもたくさんあるよ。見てみようか」

照れたようにそう言って笑うと、隣の棚の方へと歩き出す。

コロレさんに続いてそちらに向かおうとした時……

(あ……これ、コロレさんに似合いそう)

目の前に陳列されている、暖かそうな雪の結晶模様の手袋に手を伸ばす。

(さっきのクリスマスプレゼントのお返しに……)

コロレさんが他の物を見ている間に、私はこっそり買い物を済ませたのだった…-。

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