太陽6話 星空の下でもう一度

夜空を埋め尽くす星が、きらきらと揺らめいている。

(今にもこぼれ落ちてきそう……)

シュテルさんが連れて来てくれたのは、煌めく星空を望む場所だった。

〇〇「なんだか……シュテルさんと初めて会った日のことを思い出しますね」

シュテル「ああ。あの夜も、星が美しく降っていた」

時が経った今でも、色鮮やかに思い起こすことができる。

シュテルさんも、懐かしそうに目を細めた。

シュテル「目覚めさせてくれた礼にと、君に流れ星を渡した」

彼は胸元の星屑時計をそっと手に握る。

〇〇「はい。それを夜空に放せば願いを叶えると……」

(とても綺麗な星だった)

(でも、後からシュテルさんの力は、命を代償にしたものだって知って……)

その時に感じた痛みがありありと蘇り、私の胸をぎゅっと締めつけた。

すると…-。

シュテル「君の癖だな」

黙り込んでしまった私に、シュテルさんがくすりと苦笑いを漏らす。

シュテル「そうして、いつも人のことばかりを考える」

〇〇「そんなことは……」

シュテル「〇〇、今の僕を見てほしい。 僕はきっと……変わったんだ」

星屑時計を離し、頬に添えられたシュテルさんの手は、ひんやりと冷たくなっている。

けれど、星空を溶かしたような瞳は、強いまばゆさを放っていた…-。

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