太陽5話 勝利への一歩

アインツ「やああああっ!!」

金属がぶつかる、激しい音が聞こえて……

アインツさんの剣が、相手の剣を弾いた。

歓声がわき上がる。

(アインツさんが勝った……!)

観客の声援に答えながら、アインツさんが私の方へとやってくる。

徐々に近づく彼の姿に、私の胸がドキドキと音をたてはじめる。

アインツ「見たか? オレの雄姿!」

○○「はい! すごかったです!!」

アインツ「だろう?」

屈託のない彼の笑顔に、私も自然に笑みがこぼれる。

(やっぱり、アインツさんは笑っている方がいいな)

アインツ「この調子でいけば、この後の競技も勝てる気がするな!! そうだ!」

○○「え……?」

コホンと咳払いをすると、アインツさんは真剣な瞳で私を見つめた。

アインツ「オマエに言っておかないといけない事があるんだ。 オレが一番をとったら…―」

アナウンス
「まもなく第二試合です。競技に出場する方は、開始地点に集まってください」

アインツ「……くれ!」

○○「え……?」

呼び出しのアナウンスの声に、アインツさんの声がかき消されてしまった。

アインツ「もう時間がきたみたいだな。 じゃあ行ってくる! 最後までオレの応援よろしく頼むぞ!」

○○「あっ……アインツさん……!」

手を振り、アインツさんが颯爽と駆け出した。

○○「最後……なんて言ったんだろう……」

取り残された私は、ひとり首を傾げていた…―。

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