第5話 お菓子をめぐって

店を半分ほど見終えたところで、私達は休憩しようと、ベンチに腰を下ろした。

○○「まだまだお店はたくさんありますね」

シュニー「そうだね」

私はチョコのアイスを、シュニー君はクレープを…―。

それぞれ買ったお菓子を食べた。

○○「やっぱり、どれもおいしいですね」

シュニー「うん。悪くない味だね。けど……」

クレープを食べつつ、シュニー君は眉をよせる。

シュニー「どれも感動するほどではないね、きっとフロ兄もグロ兄も食べたことがあるだろうし」

○○「お土産なら、皆喜んでくれるんじゃ……」

シュニー「喜ばせたくて買うんじゃないよ、二人を驚かせたいんだよ。こんなお菓子もあるのかってね」

○○「そうなんですね……」

(驚かせたい、か……)

シュニー「見つからない……」

シュニー君は空を仰ぐと、ため息交じりにつぶやいた。

○○「そうですね……」

(会場をくまなく見るといっても、広すぎて全部を食べ比べる訳にもいかないし)

シュニー「ねえ、お前はあのお菓子の中で、どれが好きだった?」

○○「う~ん……チョコかな、最初にもらって食べたチョコも、とってもおいしかったです」

シュニー「確かにあれはおいしかったね。後でお土産に買ってあげるよ」

○○「ありがとうございます」

シュニー「それくらいで喜ばなくたって……」

(なんだかんだ、シュニー君って優しいよね。私の方が年上なのに、色々してもらってばかりの気が……こんなに一生懸命だし、何か手伝えたらいいけど)

○○「そうだ。シュニー君、喉が渇きませんか?」

シュニー「え? うーん……確かに何か飲みたいとは思うけど」

○○「私、何か飲み物買ってきます」

シュニー「買ってくるって……お前が? 別に、今じゃなくても」

(ついでにいいお菓子がないか、見てこよう。シュニー君にしてもらってばかりだから、私も何か役に立たないと)

○○「大丈夫です。行ってきますね」

シュニー「あ、おい……!」

(いい物が見つかればいいな……)

店先に並んだお菓子に、願いを少しだけ込めた…―。

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