第6話 甘い告白

やがてやってきたダンスパーティーの日・・・・ー。

(変じゃないかな・・・・)

セフィルさんがプレゼントしてくれたドレスを身につけ、私は鏡の前に立っていた。

(本当に綺麗なドレス)

陽の光を受けて淡く光る、純白のドレス。

その美しさに目を細めていると、不意に扉がノックされた。

セフィル「よろしいでしょうか」

〇〇「は、はい・・・・」

扉の前に立ち、セフィルさんはしばし私を見つめる。

セフィル「・・・・綺麗だ。 いえ・・・・お美しい」

その言葉に、頬を染めてしまう。

(また・・・・)

そっと胸をおさえる私に、セフィルさんが恭しく手を差し出す。

その手を取ると、私は胸の高鳴りを隠して歩き出した。

会場に足を踏み入れると、たくさんの人々がきらびやかな衣装に身を包んで歓談している。

人々の注目の中、扉の前で高々と入場を告げられた。

扉番「セフィル王子と、トロイメア王家〇〇姫のご入場」

たくさんの人からの挨拶を受けていると、あのワルツが流れ出す。

(この曲・・・・)

するとセフィルさんは、私の前に恭しく膝をついた。

セフィル「踊っていただけますか・・・・プリンセス〇〇」

(・・・・!)

突然のことに胸が音を立て、私は答えることができない。

物語の中から抜け出したようなその光景に、会場中からからため息が漏れた。

(こういう場合、物語の中のお姫様はどうしていたっけ)

(そうだ)

セフィルさんの手にそっと指を重ねると、セフィルさんがその指を握った。

指先から、全身に甘い痺れが広がっていく。

(なんだか、胸が苦しい・・・・)

腰を抱かれ、セフィルさんの吐息をすぐ側に感じる。

ダンスを踊っている間中、私の心臓がトクントクンと音を立てていた。

セフィル「ありがとうございます。 はじめは、国の為、そして自分の為にと思っていたのですが・・・・。 貴女と踊れることを、心から喜んでいる自分がいる。 貴女をお慕いしはじめている私がいる」

(え・・・・っ)

セフィル「困らせるつもりはないのです。 どうぞ・・・・お忘れ下さい。 どうか、このままで」

(私もセフィルさんと踊れるのが嬉しい)

(ずっと、この曲が終わらなければいい・・・・)

胸を甘くかき乱す感情の名前に、私は気がつきはじめていた・・・・ー。

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