第1話 相変わらずの二人

記録の国・レコルド 奏の月…-。

スペルヴィアさんに招待された私は、従者さんに案内され、ファッションショーの会場を訪れていた。

ランウェイには色とりどりの照明が注がれ、その周りで大勢の人達が忙しそうに働いている。

??「ちょっと、メインの照明黄色すぎない? 服の色がくすむから…-」

ランウェイの上から、張りのある声が上がった。

(あの声は……)

〇〇「スペルヴィアさん」

スペルヴィア「あら、〇〇」

思わず声を漏らした私に、スペルヴィアさんがすぐに気づく。

スペルヴィア「迎えに行けなくてごめんね」

スペルヴィアさんはさらりと手を振り、ランウェイを降りて来た。

〇〇「いえ。従者さんが迎えに来てくれたので」

スペルヴィア「久しぶり。元気にしてた?」

〇〇「はい。スペルヴィアさんは?」

スペルヴィア「もちろん。それよりアンタ、相変わらず地味ね」

からかうように笑みを浮かべながら指摘され、思わず苦笑が漏れる。

〇〇「スペルヴィアさんの毒舌も、相変わらずですね」

スペルヴィア「言うわね。まあ、その辺に座って見ていきなさいよ」

〇〇「……いいんですか?」

スペルヴィア「いいも何も、招いたのはワタシだし。それに……。 アンタにワタシの仕事も見ておいてほしかったしね」

その笑顔は自信に満ちていて……

照明がかすめたその美しい面差しが、より輝いているように見えた…-。

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