月6話 特別なお菓子

フォーマを楽しませるための、とある案が浮かんだ私は……

城に戻ってからしばらく経った頃、この城の従者さんに連れられ、調理場を訪れていた。

(従者さんに相談してみてよかった)

明日のお茶会で、フォーマにおいしいお茶菓子をプレゼントしようと思いついた私は、彼と別れてから、何をあげたら一番喜んでもらえるだろうと頭を悩ませていた。

すると、廊下で偶然会った従者さんに、それならいい物があると言われ……

従者「こちらになります」

従者さんが、お菓子の入った籠を差し出す。

それは、天狐の国の人に長く愛されている有名なお菓子とのことだった。

○○「ありがとうございます」

(フォーマ、喜んでくれるといいな)

従者さんにお礼を言った後、私は籠を持ってその場を後にした…―。

……

障子から差し込む橙色の光が、柔らかく室内を照らしている。

フォーマの滞在する部屋へやって来た私は、早速籠に入ったお菓子を差し出した。

フォーマ「これを、僕に?」

○○「うん。天狐の国の人が大好きなお菓子なんだって。中に木の実が入っているらしいよ。 明日のお茶会にって思ったんだけど、よかったら一つ食べてみない?」

フォーマ「ありがとう。いただくよ」

彼は籠からお菓子を取ると、包みを開けた。

そして、そのまま口へと運ぶと……

フォーマ「……!? うっ……」

○○「フォーマ!?」

彼は突然、苦しそうに顔を歪めたのだった…―。

<<太陽SS||月7話>>