月6話 ティアラは誰の手に?

トルマリと手を繋いでパーティホールへと向かうと、ステージ上ではティアラが輝いていた。

トルマリ「やっぱりかわいいなぁ~」

そう言ってティアラを見つめるトルマリの瞳も、ティアラに負けないぐらい輝いている。

(トルマリがティアラをもらえるといいな……)

そう思いながらステージを見つめていると、ステージ脇のカーテンから主催者と思わしき男性が現れた。

主催者「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。 さて、皆様が最も気にされているであろうティアラ贈呈の件ですが……。 僭越ながらパーティの間、ホールの様子を別室にて拝見させていただきました。 そして、熟考の結果……。 ティアラは〇〇様にお贈りしたいと思います」

(えっ!? わ、私……?)

思いもよらない展開に、私はその場で呆然と立ち尽くしてしまう。

トルマリ「ちぇー、残念。ぼくじゃないんだ。 ふふ、だけど……〇〇、おめでとう!」

トルマリは私の手を取って喜んでくれる。

けれどその笑顔には、隠しきれない悲しみがにじみ出ていた。

(トルマリ、ティアラが欲しかったよね……)

そんな複雑な思いとは裏腹に、贈呈式は進んでゆき……

私は心のもやが晴れないまま、ステージへと向かったのだった…-。

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