月5話 闇夜への誘い

パーティを楽しもうという私の提案に、モルタさんの瞳は大きく揺らぐ…-。

モルタ「純粋に楽しむ、ですか……」

私は、モルタさんの傍にそっと寄り言葉を継ぐ。

〇〇「いろいろ、モルタさんの中で抱えていることもあると思います。 パーティが終わったら……私も一緒に抱えさせてもらえませんか?」

モルタ「……一緒に?」

〇〇「はい。二人で一緒に悩んで、考えて……そんなふうにできたらって思うんです」

モルタ「……」

モルタさんの手が、そっと私の頬に触れる。

〇〇「……!」

モルタ「あなたは、どうして…-」

存在を確かめるように頬をなぞられ、その感覚に息が詰まりそうになる。

モルタ「……」

そっと、その指が首筋へと移された時……

〇〇「……っ」

モルタさんの指が、私から離れていく。

モルタ「……すみません」

速くなった鼓動を持て余しながら、私は恐る恐る彼に声をかける。

〇〇「あの……」

モルタ「……今夜」

ゆらりと、モルタさんが顔を上げる。

仮面の奥の瞳が、怪しく揺れた気がした。

モルタ「……今夜トリックパーティがあるので、ご一緒してくれませんか?」

〇〇「トリックパーティ?」

(確か、肝試しのようなものだよね……?)

モルタ「どうか……私と一緒に」

わずかに身を強張らせながらも、モルタさんが誘ってくれたことが嬉しくて……

私は深く、頷きを返した…-。

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