月6話 前夜の月光

窓の外から月光が差し込み、遠くから虫の鳴き声が聞こえる…-。

カゲトラ「……この小説は悲恋じゃない、か。 驚いた。お前も俺と同じ解釈をするなんてな。 なんつーか……心が通じ合ってるみたいで嬉しい」

喜びを噛みしめるように言うと、カゲトラさんが伏せていた目を開ける。

カゲトラ「と言っても、俺のはお前とは違う視点からの解釈だけどな」

〇〇「違う視点?」

カゲトラ「ああ。実は…-」

そう言いかけたところで、カゲトラさんは再び空を見上げた。

カゲトラ「明日は満月か。 ……」

月を見上げながら何かを考え込んでいる様子のカゲトラさんが、再び私を見る。

カゲトラ「明日、連れて行きたい場所があるんだ。 そこですべて説明する」

(連れて行きたい場所……?)

疑問に思いながらも、私は小さく頷くのだった…-。

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