月6話 ひらめきの行方

スペルヴィア「モデル本人にも、一着ずつ服を選ばせるわ! テーマは星で、あとは自由。楽しそうじゃない?」

わくわくした様子で笑うスペルヴィアさんに、私の頬も緩む。

〇〇「いいですね! 楽しそうです」

スペルヴィア「モデル達の選んだ服で、どんな星空が描けるのか……楽しみになってきた。 アンタのおかげだわ。何かお礼考えないとね」

〇〇「いえ、私は何も……」

スペルヴィア「謙遜なんてやめなさい。こういう時は、素直にお礼を言うの」

〇〇「……! はい、ありがとうございます」

私がかしこまってお礼を言うと、スペルヴィアさんは満足そうに頷いた。

スペルヴィア「そうと決まったら、早いところスタッフとモデル達に連絡しないと」

〇〇「じゃあ、すぐに戻りましょう」

スペルヴィア「でも、アンタにプレゼントを…-」

〇〇「今は、ファッションショーの方が大切です」

そう言い切った私に、スペルヴィアさんは驚いたように目を見張った。

そしてふっと口元を緩ませる。

スペルヴィア「戻るわよ!」

スペルヴィアさんの手が、私の手を取った。

〇〇「……っ」

不意に繋がれた手に、思わず彼の横顔を見上げると……

私を見つめる綺麗な瞳に気がつき、鼓動が早鐘を打ち始めた…-。

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