月6話 光溢れる泉

水面が揺れる度に、差し込む光の筋がきらきらとゆらめく…―。

ダグラス「とりあえず泳いでみようか」

○○「はい」

(すごい……本当に水の中で呼吸も会話もできる)

わくわくと弾む気持ちで泉の中を泳いでいると、やがて視界が一気に開ける。

(これって、海……?ダグラスさんの言ってた通り、繋がってたんだ)

水の中を見回していると、体に逞しい腕が巻きつき……

ダグラス「……たまらないな」

小さなつぶやきが耳に届いた次の瞬間、不意に頬にキスをされ、心臓が大きく打ち鳴る。

○○「ダグラスさん……?」

思わず見上げる私に、ダグラスさんが悪戯な笑みを見せた。

ダグラス「ごめん。愛しいなと思ったら、体が動いてた。 海の中をこんなふうに泳げること自体楽しいけど、君と一緒だからかな……浮かれてるみたいだ」

水面から差し込む光が、ダグラスさんを美しく縁取る。

その光景に、思わず見入ってしまった後……

(私も……浮かれてるのかも)

まっすぐ見つめる瞳の優しさに、私の胸は甘く震えるのだった…―。

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