月6話 つないだ手

木漏れ日の中を、ミヤに手を引かれて足早に城へ向かう。

お互い会話がないのに、それでもどこか温かな空気を感じる。

城が近づいてくると、ミヤは不意に口を開いた。

ミヤ「ありがとね、○○ちゃん」

○○「え?」

振り向こうとすると、握られている手にぎゅっと力が込められた。

ミヤ「オレ、あんなこと人に話したの……初めてなんだ」

(私だけ……?)

驚いてミヤを見つめると、彼は照れたように顔を伏せた。

(……すごく嬉しい)

胸が微かに音を立て、そっと深呼吸をするけれど……

ミヤ「どうかした?」

私を見下ろしているミヤの優しい顔に、胸はますます高鳴っていく。

そのことに気づかれないように、私は木漏れ日の煌めきだけに目を向けていた…-。

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