月6話 逃げよう、アリス!

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トランピア衛兵2「女王様の命により、城までご同行願います、王子」

トランピア衛兵1「この者が本物の『アリス』ならば法に基づき処刑せねばなりません!」

◯◯「えっ!」

ハーツ「そんな…… !」

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私は女王様の近衛兵に捕まり、部屋へ軟禁されてしまった。

部屋の外には二人の見張りが、常に目を光らせている。

(私、どうなってしまうのかな……)

ハーツ君と一緒に城に連行されてきた時のことを思い出す。

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民衆1「アリスなんて処刑してしまえ!」

民衆2「そうだそうだ! 災いをもたらす存在はすぐにでも消すべきだ!」

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アリスの存在は傾国をもたらすと言われており、私が捕えられたことで国中が大騒ぎらしい。

(ハーツ君は大丈夫なのかな……)

そっと窓の方へ視線を移すと、コン……と窓を叩く音が聞こえた。

◯◯「今のは……?」

私が窓に近寄ると、小さな音を立てて窓がひとりでに開いた。

ハーツ「アリス、迎えに来た。今すぐ逃げよう!」

◯◯「ハーツ君! ? どうして……」

ハーツ「今は話している時間がない、そろそろ門番の交代時間だから、早く!」

私は不安を鎮めるように胸の中心で両手を重ねると、ハーツ君にすべてを任せた…ー。

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