月6話 予想外の協力要請

蝋燭の炎がチラチラと揺らめき、辺りを気味悪く照らし出している。

ウィル「君、協力してくれるのかい!?」

ウィルさんの嬉々とした声が、そんな室内に響き渡った。

その時…―。

ゾンビメイド「ウィル監督、大変です!厨房でトラブルが……」

ゾンビの特殊メイクを施されたメイドさんが、青い顔をさらに青くして駆け寄ってきた。

○○「――!!」

ウィル「なんだって?」

心臓が止まりそうになったけれど、ウィルさんの真剣な顔を見てなんとか平静を保つことができた。

○○「どうかされたんですか!?」

ゾンビメイド「それが……とにかく厨房に来てください!」

……

厨房へ急ぐと、そこには慣れない手つきのコックさんが調理台を前に困惑していた。

ウィル「あれ?姿が見えないようだけど調理長はどうしたんだい?」

若いコック「それが急病で倒れてしまって。どうしましょう……調理長がいないと明日のメインの準備が!」

頭を抱えるコックさんの前には、大量の鳥手羽が乱雑に積み上がっている。

コック「メインディッシュは、調理長の腕があってこそです……それに、人手も減ってしまって……。 どうしたら……!!」

ウィル「まいったな。明日のプレオープンには各国からいろんな賓客が来るのに……」

○○「なんとかならないんでしょうか?」

眼を眇め、ウィルさんが難しい顔をする。

ウィル「仕方ない。僕も明日は厨房にヘルプで入ろう。手先の器用さには自信があるからね。 ○○、君も一緒に手伝ってもらえない?」

○○「え!?私が……?」

ウィル「さっき、言ってくれただろう?手伝ってくれるって」

○○「……」

じっとウィルさんの目を見つめる。

ーーーーー

ウィル「時間は限られてるけど……やれることは、やっておきたくてね」

ーーーーー

○○「……わかりました!」

意を決して、首を縦に振ったのだった…―。

<<太陽最終話||月7話>>