月7話 告白

美しい月の光が、部屋中を満たしている…-。

ディオンさんの悲しい過去の話を聞いたばかりの私には、その光がことさら輝いて見えた。

ディオン「ところでお前、何をしたら喜ぶ」

〇〇「えっ?」

突然尋ねられ、私は首を傾げる。

ディオン「今まで俺を好きだと言った女は、皆俺の言いなりだった。 好きになったら、言いなりになるものなのだろう?」

〇〇「え……!?」

ディオン「何だ、その顔は……ああ、言ってなかったか。 好きだ」

(え……?)

ディオン「何でも言うことを聞いてやろう」

〇〇「え、えっと……」

(な、何が何だか……)

突然のことに、私は言葉を失ってしまう。

ディオン「どうした?」

〇〇「えっと……好きって、私のことがですか?」

ディオン「何だ、変な奴だな。他に誰がいる?」

(と、とにかく落ち着かなきゃ……)

ディオン「何をして欲しい。家を買って欲しいのか?それとも、珍しい宝石が欲しいのか」

〇〇「い、いえ」

ディオン「では、何だ」

(とにかく、何か言わないと……)

〇〇「私……ディオンさんと一緒にいられれば、それで……」

思わず出てしまった言葉に、手で口を押さえる。

(は、恥ずかしい)

からかわれると思ったけれど……

ディオン「……。 なるほど……わかった。 では、早速準備をしよう」

そう言い残して、ディオンさんは突然に私の部屋を後にする。

(な、何が起こったの……?)

後に残された私は、ただ瞳を瞬かせることしかできなかった…-。

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