月7話 宝の海図

ダグラス「そうだ、〇〇、一緒に宝探しに出てみるか?」

ダグラスさんのお誘いを受けて、私は宝探しに出ることになった…-。

レストランを出てからしばらく港町を歩いていると、船に到着する。

要塞のような船へと足を踏み入れると、ダグラスさんは船員の皆の前で声を上げた。

ダグラス「皆ちょっと手を止めて聞いてくれ。宝の地図を手に入れた。 この地図にそって行けば、潮の流れで漂着物が集まるウエストオーシャンホールという海溝が現れる。 そこに俺達がずっと探してた宝がある可能性が高い。すぐに準備を整えて出航するぞ!」

その言葉に、船員達が沸き立つ。

(ダグラスさんのお父様の形見が見つかるかもしれない……)

そう思うと、はやる気持ちを抑えきれずにいた。

……

船員「出航だ!」

錨がゆっくりと引き上げられ、広い海原へと船が動き出す。

〇〇「わ……」

潮風が頬を撫で、これから始まる冒険に胸を躍らせていると…-。

(あ……)

船の甲板から、ぼんやりと海を眺めているダグラスさんの姿を見つけた。

ダグラス「〇〇」

手招きされ、私は彼の隣に寄り添うように立つ。

(お父様の形見のこと、聞いてみようかな……)

私は、ずっと気にかかっていたことをダグラスさんに尋ねることにした。

〇〇「あの……お父様の形見って、どんなものなんですか?」

ダグラス「……形見が何かは、俺にもわからない。 だから、しょうもないものかもしれないし、びっくりするようなお宝かもしれない。 それは見てからのお楽しみ、ってやつだな」

ダグラスさんはそう言って、笑顔を浮かべる。

〇〇「どんなものでも、お母様にとってはかけがえのない宝物だと思います」

ダグラス「そうだな……」

彼の探し物が見つかりますようにと、コバルトブルーの海に向かって私は祈りを込めた…-。

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