月5話 人形への恋

クラウン「素晴らしい……! よし、これならば少し筋書きを変えよう!」

クラウンさんは出来上がったドレスを見て、演目のイメージを膨らませていた。

クラウン「テーマを人形と、人形に恋した道化にしよう」

〇〇「人形……ですか?」

クラウン「そう。人形のことを人間と思い込んでしまう男……」

〇〇「人形に、恋をする……」

クラウンさんが考えた、甘く切ないテーマに、私の胸が高鳴る。

クラウン「だから、私が合図するまでは、動かずに椅子に座って瞳を閉じていて」

優しい眼差しのクラウンさんを見ていると、気持ちが少しずつ安らいでいく。

クラウン「道化は人形の気を引くために、いろんなショーを見せる。 だから〇〇は座ったまま、動かないでいるという役目」

〇〇「わかりました」

(それなら、私にもできるかも……)

こうして演目のテーマは変わり、本番を迎えることになった…-。

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