月6話 青の世界

シュテルさんと私の視線の先で、海と空が溶け合っている。

シュテルさんに導かれてやって来たのは、青色に包まれた美しい島だった。

シュテル「この島に、視察で一度訪れたんだ。 天の国の神殿や、海賊の国のパビリオンがある」

〇〇「すごく綺麗なところですね」

シュテル「……もっといい場所がある」

シュテルさんに優しく手を引かれ、小高い丘を登る。

丘の上には光を遮るものはなく、さらに心を奪う光景が待っていた。

(わあ……!)

空は遥か彼方まで澄み渡り、海は風が渡る度に輝きを放っている。

シュテル「この景色を目にした時、君のことを思った」

〇〇「私……?」

シュテル「そう……君だ」

儚く美しい笑みを浮かべ、シュテルさんが私を見つめた。

高鳴る鼓動を感じながら、私は彼を見つめ返す。

〇〇「どうして、私を……?」

シュテル「君に見せたいと思った。 ……二人で、見たかったんだ」

愛おしそうに揺れる青い瞳に、引き込まれてしまう。

(そんな目に見つめられたら、胸が苦しくなる……)

シュテルさんの向こうには、宝石を撒いたように煌めく海が広がっている。

そんな素晴らしい景色以上に彼の笑顔はまぶしくて、私はすっかり心を奪われていた…-。

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