月6話 夜の始まり

リカさんの腕の中でそっと顔を上げれば、彼の熱っぽい視線が私を射抜く。

リカ「皆がお前のこと欲しがってるのは知ってるけど」

見つめ合っていた視線が外れたかと思うと、彼の顔が私の耳元へと近づいた。

リカ「今日は、俺が独占するから」

吐息と共に囁かれた言葉に、甘い痺れが走る。

顔に熱が集まるのを感じながら、私は小さく頷いた…-。

……

リカさんの案内で、私は日が暮れるまでショコルーテのパビリオンを堪能した。

リカ「楽しめただろ?」

〇〇「はい!」

パビリオンも夜の雰囲気をまとい、昼の賑やかさとはまた違う趣がある。

(もう、夜なんだ……)

リカさんと過ごす時間が終わりに近づいていると実感して、寂しさが募った。

けれど…-。

リカ「おいおい。なんて顔してるんだよ」

〇〇「リカさん?」

驚く私とは対照的に、リカさんは口元に期待に満ちた笑みを浮かべる。

リカ「誰が、ここで終わりって言った? 言っただろ。今夜はお前を帰すつもりないって」

〇〇「……!」

その言葉に、頬が熱を帯びる間もなく……

私の手を少し強引に掴んで、リカさんは足早に歩き出すのだった…-。

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