月6話 好機

反乱軍領主が病に倒れているとの報せを受け、雷さんは顔色を変えた。

(雷さん……何を考えているの?)

いつもよりも数段、表情を険しくさせる彼に、不安が募る。

雷「たたくなら今しかない」

〇〇「え……?」

雷「たたくなら今だと言ったのだ。 合戦だ」

〇〇「そんな……!」

(雷さんは……本当にそう思っているの?)

〇〇「か……家臣の人だったら、話せばわかってくれるかもしれません。 無闇に血を流すよりも、話し合いをするのはどうですか」

沈痛な表情の彼を見ていられなくて、私は言い募ってしまう。

雷「……」

雷さんは、苦い顔をして首を振る。

雷「何を言い出すかと思えば……」

しかし苦々しいその顔は、どこか悲しそうで……

雷「駄目だ」

〇〇「でも……」

雷「無駄なことなのだ。 教えてやる、あの男のことを」

雷さんは皮肉めいた顔をして、私を部屋へ促した…-。

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