第1話 海からの出迎え

海賊の国・アンキュラ 輝の月・・・-。

マルタンさんからお誘いを受けて、私はアンキュラを訪れていた。

(アンキュラは海賊の国と聞いていたから、ちょっと怖かったけど・・・・・・)

リゾート地のように整備された町並みや、太陽光を浴びて煌めく海は美しく、不穏な気配など微塵もない。

それに私以外にも、観光客の姿が目立った。

(よかった・・・・・・そんなに危険な国じゃないみたい)

とりあえずホッとしながら、防波堤を歩いていると、聞き慣れた声に名前を呼ばれた。

マルタン「お~い、○○ちゃん」

振り返れば、豪華なクルーザーの上でアロハシャツをなびかせたマルタンさんが、軽く帽子を振っていた。

その派手な登場の仕方に、思わずあっけにとられる。

(マ、マルタンさんらしいけれど・・・・・・)

マルタン「びっくりしたかい?」

○○「すごく驚きました・・・・・・」

マルタン「ははっ、それはよかった」

マルタンさんは髪を掻き上げて笑いながら、海を見渡した。

マルタン「ここの海、とっても綺麗だろう? 是非○○ちゃんに見せたいと思ってね。 さあ、○○ちゃん。こっちへおいで」

帽子を被り直したマルタンさんが、私に向かって手を差し伸べてきた・・・-。

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