第1話 青い花の手紙

美しい封筒の封を切り、手紙を青空に透かす。

(綺麗な字……)

私宛に届けられた手紙を読みながら、思わず口をほころばせた。

『盛大な宴を予定しております。是非貴方にもお越しいただきたく筆をとった次第です』

(丁寧な言葉遣い。イリアさんらしいな)

手紙に添えられた押し花を手に取る。

薄い水色の可憐な花に、イリアさんの澄んだ青い瞳を思い浮かべた。

(お会いするのが楽しみ)

……

イリアさんの住む城へ到着し、馬車から降りた私は、楽隊の優美な演奏に迎えられた。

執事「ようこそいらっしゃいました。向こうでイリア様がお待ちです」

〇〇「ありがとうございます」

盛大な出迎えに恐縮しながら、私は城に足を踏み入れる。

すると、廊下の向こうから、執事さん達をお供にやって来る人影を見つけた。

〇〇「イリアさん!」

大きく手を振ると、イリアさんは私の姿をみとめ、澄んだ笑みを浮かべた。

イリア「ようこそいらっしゃいました」

恭しくお辞儀をするイリアさんに、私も慌ててお辞儀を返す。

〇〇「こちらこそ、お招きありがとうございます」

銀色の眼鏡のフレーム越しに、まっすぐに私を見つめる瞳がある。

まるで魔法にかかったように、その瞳をいつまでも見ていたいと思っていた…―。

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