第1話 真夜中のお誘い

舞踏の国・アイム、白の月…-。

星々の光が、夜空をいっぱいに輝かせている。

グウィードさんを目覚めさせた日の夜、旅の疲れもあり、私は宿に泊まることにした。

(グウィードさん、無事にお城に帰ったかな……)

ベッドで目を覚まし、ふと思い出す。

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グウィード『可愛い子猫ちゃんだ。君が僕を目覚めさせてくれたのかい? 生憎だが、僕はすぐに行かなくちゃならないんだ。 子猫ちゃんへのお礼は、また今度させてもらうよ♪ じゃあね』

―――――

(結局、全然話せなかった……)

目を閉じて、彼の姿を思い出す。

(仮面をつけていたけど、どんな素顔なんだろう……)

グウィードさんのことを考えながら、ぼんやりと天井を見上げた。

(不思議な雰囲気だった……また、会えたらいいな)

その時……

トントントン…-。

(あれ……?)

ベランダの窓を叩く音が聞こえた。

(何だろう?)

(ここは二階なのに……)

起き上がり、恐る恐るカーテンから外を覗いてみるけれど、そこには夜空が広がるだけだった。

(気のせいかな……)

ほっと息を吐いて、私はベランダの外へと出た。

冷たく澄んだ空気に、鼻がつんとする。

真夜中の街は、人の姿もなく、物音一つ聞こえない。

けれど……

〇〇「っ……!」

突然、後ろから誰かが私を引き寄せた。

グウィード「Ciao、子猫ちゃん。迎えに来たよ♪」

〇〇「グウィード……さん!?」

グウィード「さ、一緒に星を捕まえに行こうか♠」

〇〇「え……?」

聞き返す間もなく、グウィードさんが私を抱き上げる。

そして……

〇〇「っ……!」

そのまま彼は、夜空へと飛び出した…-。

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