第6話 宝探しへ

食事を終え、レストランを後にする〇〇とダグラスを、不審な影が見つめていた。

男1「……とうとうダグラスの奴、動き出しそうだな」

男2「みたいだな……俺達も港に戻って奴を出し抜くぞ」

男達は小声で話しながら、二人の姿を目で追いかけていた…-。

その後私達は、女主人に挨拶をしてレストランを後にした。

おいしいシーフードをたくさん食べた後、心地よい海風を感じながら歩いていると……

(ダグラスさんとマスター、さっき小さな声で何か話してたけど、あれは……)

ふとさっきのことが気になってしまい、隣を歩くダグラスさんにちらりと視線を向ける。

ダグラス「ん? どうしたんだ?」

ダグラスさんもそれに気づいたようで、軽く首をひねりながら私を見つめる。

〇〇「あ、えっと……さっきレストランでダグラスさんとマスターが話していたことが気になって……」

ダグラス「ああ、あいつ、実は情報屋なんだ。 今は飯屋なんてやってるが、前は海の上で俺と同じように宝探しをしていた」

〇〇「えっ! あんな綺麗な女性が?」

私の反応に、ダグラスさんはおかしそうに笑う。

ダグラス「びっくりだろ? 実は怖い女なんだよ」

〇〇「怖いというより、逞しいと思います」

ダグラス「そうか?」

〇〇「はい、男性に交じって宝探しをするなんて、すごいです」

ダグラスさんは、私の話を聞きながら緩く頷く。

(じゃあ、あの人はダグラスさんの仲間みたいなものなのかな……)

そう思うとなんとなくほっとして、小さく息を漏らす。

ダグラス「フフッ……」

ダグラスさんの笑い声が聞こえて、私はハッと顔を上げた。

すると…-。

ダグラス「〇〇は表情がころころ変わって本当におもしろい……本当、見ていて飽きないよ」

ダグラスさんの大きな手が、私の頬を包み込んだ。

〇〇「……っ」

驚きと恥ずかしさに、言葉を飲み込んでしまうと……

ダグラス「……」

彼の瞳が、何かを閃いたかのようにきらりと光る。

ダグラス「そうだ、〇〇、一緒に宝探しに出てみるか?」

〇〇「え!? ……私も、行っていいんですか?」

ダグラス「ああ、是非、俺の幸運の女神になってくれ」

豪快に笑うダグラスさんの笑顔が、海を照らす太陽よりもまぶしく見えた…-。

<<第5話||太陽覚醒へ>>||月覚醒へ>>