第1話 ウェルガーサンタ

チョコレートの国・ショコルーテ 星の月…-。

色とりどりの光が交錯し、ショーを見ている子ども達の瞳を輝かせる…-。

その視線を一身に浴びて、ウェルガーくんが手を振り上げた。

ウェルガー「さぁ次は、猛獣達の勇敢な姿にご注目! 目を離さないで、しっかりと見てくれよな!」

言うや否や、ウェルガーくんはひらりと猛獣に飛び乗る。

走り出した先に待ち受けていたのは、燃え上がる炎の輪だった。

ウェルガー「いっけー!!」

潜り抜けたウェルガーくん達の風にあおられ、炎がいっそう火の手を伸ばす。

その瞬間、割れんばかりの拍手と歓声が辺りに響き渡った。

子ども達のために開かれた、、ウェルガーくんとドローレくんによる『クリスマス・サーカス』…-。

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ウェルガー『今回はクリスマスをイメージしてショーを作りたいんだ! 皆が、わっと驚くようなすっげえやつ! だから〇〇、僕にクリスマスのことをいろいろ教えてくれねえか?』

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会場内は赤や緑の装飾で華やかに彩られていた。

(皆で頑張ったんだろうな……)

ウェルガーくん達がサーカスに込めた情熱を感じ、胸が熱くなる。

その時突然、辺りからいっせいに光が消えた…-。

(何……?)

暗闇の中で、賑やかな鈴の音がどこからともなく響き渡る。

(鈴? もしかして……)

ウェルガー「ハッピークリスマス!」

高らかに響く声と共に、辺りがまばゆい光に包まれる。

ウェルガー「皆に、笑顔を届けに来たぜ!」

ウェルガーくんが猛獣達を従えて、空中をソリで駆け抜けていく。

それはまるで街の夜空を駆け巡るトナカイとサンタのようで……

(すごい……!)

子ども達と一緒になって拍手を送っていると、ウェルガーくんが私の方を見る。

得意げに笑うウェルガーくんの姿は、いつまでも心に焼きついて離れなかった…-。

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