第1話 思いもよらぬ申し出

現代的な美しい街並みが広がる、カルナバーラ……

少し早めに待ち合わせ場所へ向かうと、そこにはすでにクラウンさんの姿があった。

クラウン「やっと会えたね、〇〇」

クラウンさんはにっこりと微笑み、私の目を見つめる。

〇〇「クラウンさん、お待たせしてすみません」

優しい眼差しに吸い込まれそうになり、私は思わず目を逸らすように頭を下げる。

クラウン「ふふっ、いいえ。私も今来たところだよ」

肩を並べて歩き始めると、活気のある街の風景が目に入る。

クラウン「皆活き活きしているだろう? この時期は、婚宴の儀の準備で大忙しなんだ」

〇〇「婚宴の儀?」

クラウン「アフロスに古くからある習わしで、連日各国からVIPを招いて、豪華なパーティを行うんだ!」

〇〇「わぁ……すごいですね」

クラウン「さあ、忙しくなるぞ。さっそくだけどネタ合わせに付き合ってくれないかい?」

〇〇「ネタ合わせ?」

わけがわからないまま、きょとんとしていると、クラウンさんが笑顔で話し始める。

クラウン「そのパーティで、私は道化師としてショーを行うんだ。 そこで、ぜひ〇〇とペアで演目を披露したくてね! 一緒に出演してくれないかい?」

〇〇「私と……!?」

思いもよらない申し出に、私は目を丸くしたまま、クラウンさんを見つめるのだった…―。

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