第1話 彼からのお誘い

毒薬の国・モルファーン 蒼の月・・・-。

少しひんやりとした空気が、肌に心地良い午後・・・・・・

私はサキアに外出に誘われて、待ち合わせ場所で彼を待っていた。

(サキアがお出かけに誘ってくれるなんて・・・・・・珍しいな)

(どこへ行くかは教えてくれなかったけど、すごく楽しみ)

そう思いながら、空を見上げる。

薄い灰色の雲が太陽を覆い、今にも雨が降り出しそうだった。

(サキアが行きたい場所に、天気は関係ないのかな?)

??「○○・・・・・・」

空模様を眺めていると、不意に名前を呼ばれた。

サキア「遅くなってごめん・・・・・・」

視線を空から戻すと、少し小走りに駆け寄ってくるサキアの姿があった。

○○「ううん、気にしないで」

サキア「じゃあ行こうかー・・・・・・」

待ち合わせ場所に着いて早々、サキアは目的地に向かおうと足を踏み出す。

○○「あ、うん」

(どこに行くんだろう?)

私の疑問を察したのか、彼はくるりと顔を私に向ける。

サキア「あ・・・・・・、まだ目的地言ってなかったねー・・・・・・。 ・・・・・・大きな植物園ができて、行ってみたくて・・・・・・」

サキアの口角が上がる。

○○「植物園?」

サキア「うん・・・・・・」

するとサキアが、心配そうに私の顔を覗き込んだ。

サキア「・・・・・・興味・・・・・・なかったり?」

○○「そんなことないよ! すごく楽しみ」

サキア「・・・・・・そっか。嫌じゃないなら、よかったー・・・・・・。 もし興味がなさそうな反応されたらどうしようと思ったら・・・・・・言い出せなくて・・・・・・」

照れ隠しのように鼻を掻く仕草に、胸がくすぐったくなる。

(そんなふうに、気にしてくれていたんだ)

サキアの気遣いが嬉しくて、私は彼に笑いかける。

○○「早く行こう?」

サキア「うん・・・・・・!」

微笑み合った後、私達は植物園への道を歩き出す。

空をどんよりと曇っていたけれど、足取りはとても軽やかだった・・・-。

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