第1話 紫陽花デート

毒薬の国ファルテート、蒼の月…―。
ある晴れた日、私はフォーマと散歩をしていると…―。

フォーマ「今の季節は、庭園の紫陽花がとてもきれいに咲くんだ」

少し離れた場所にある庭園に、それはとてもきれいに紫陽花が咲き誇っているらしい。

フォーマ「良かったら……一緒に見に行かないか?」

(フォーマから誘ってくれるなんて……嬉しいな)

フォーマ「綺麗な物を見ると、自分の中にある毒も和らぐ気がするんだ」

まるで言い訳でもするかのように、フォーマは早口で言う。

○○「紫陽花、見てみたいな」

私がそう言うと、フォーマの表情はぱっと明るくなった。

フォーマ「じゃあ、駅で待ち合わせをしよう」

○○「えっ、駅で!?」

フォーマ「たまには待ち合わせっていうのもしてみたくて」

(楽しそうだけど……)
(でも、王子様が普通に電車に乗っても大丈夫なのかな?)

フォーマ「明日、楽しみにしてるよ」

○○「う、うん!」

少し心配になりつつも、フォーマの嬉しそうな笑顔に、私は何も言えなくなってしまう。
明日の楽しいデートに、私は思いを馳せるのだった――。

第2話>>



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